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【更新情報】レディ・グレゴリー『神々と戦士たち』「トゥレンの息子たち」

Web サイトにレディ・グレゴリーによるアイルランド神話の再話『神々と戦士たち』の二巻第二章「トゥレンの息子たち」の翻訳を追加しました。
〈長手のルー〉の父キアンを殺した罪の償いに難題を課せられたトゥレンの三人の息子たちの物語。

このトゥレンの息子たちの物語は、白鳥に変えられたリールの子供たちの物語、悲しみのディアドラの物語と合わせてケルト三大悲話と呼ばれています。

Myles Dillonの『Early Irish Literature』によれば、トゥアハ・デ・ダナン(Tuatha De Danann)と呼ばれる一族のうち、本来De Danannと称されたのは、ブリアン、イウハル、イウハルバのトゥレンの三兄弟であり、それがどういうわけか他をも含むようになったという説があるそうです。また、トゥアハ・デ・ダナンは、魔法に長けた人々ではあっても、いわゆる信仰の対象としての「神」とは描かれていないけれど、この三兄弟については「三柱の神」と記されているとも。

ひょっとすると、トゥレンの息子たちは古い古い民族の神で、かれらの物語には、古い民族の神が新しくやってきた民族の神によって追放されたといった経緯が反映されているのかもしれない、などとも想像をかきたてられます。

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